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弁理士、1級知的財産管理技能士であるGolferPAが、弁理士試験、知的財産管理技能検定試験の合格を目指す方々にとって有益な情報をご提供します。新司法試験の論文式試験(選択科目:知的財産法)を受験される法科大学院の方々にもお役に立てると思います。また、知財・弁理士の実務関連についても情報展開していきます。更に、ちょっとした書評もお伝えします。
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特許侵害訴訟の実務と理論
479725839X 特許侵害訴訟の実務と理論
布井 要太郎
信山社 2009-01

お薦め度 by GolferPA
試験用 ★★☆☆☆
実務用 ★★★★☆

読んでみました。
均等論、消尽、間接侵害、共同発明、職務発明など、特許法における論点について、ドイツ法・米国法と比較するかたちで深堀した解説がなされています。
これらの論点の背景や位置付け等について詳しく知りたい方は読むとよいと思います。

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知的財産法(伊藤真)
4335312806 知的財産法 第3版 (伊藤真実務法律基礎講座3)
伊藤 真
弘文堂 2008-12-19

お薦め度 by GolferPA
試験用 ★★★☆☆
実務用 ★☆☆☆☆

司法試験向け勉強で著名な伊藤真先生の入門書です。
勉強開始当初に知財法の全体像を掴むには良書だと思います。

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イメージ的答案構成
論文試験向けの勉強において、答案構成のみの練習はよくやると思います。特に過去の何度か取り組んだ問題などは、時間的な効率を考えればあらためて全文書きする必要がないからです。

皆さんはこの答案構成のみの練習はどこでやられていますか?
私はよく通勤時の電車の中で取り組みました。

つまり、法文集やメモするものもなく、頭の中だけで、答案構成をしていました。いわば、「イメージ的答案構成」ともいうべきでしょうか。

これは非常に良い訓練になりました。すべて頭の中だけでやるので、重要条文の理解・暗記度の確認ができます。

また、視覚非依存で、論理的な文章構成を構築するための良い練習になりました。この能力は、試験時間不足に陥って答案構成を用紙にきちんと書く余裕がないときなどに有効でした。

勉強を始めた頃はまだ条文等の理解・暗記が不十分であるため、このイメージ的答案構成はかなり難しいと思いますが、ある程度勉強が進んでからは、自分の穴を探すことができる点でも非常に有益だと思います。

よろしければ参考にしてみてください。

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筆力向上方法
弁理士試験の論文試験においては、短時間のあいだにかなりの量の文章を手書きする必要があります。つまり、必然的に筆力が要求されます。

筆力というと、手を動かして文字を書いてる姿を想像しがちです。そして、筆力向上のために筋トレ風に、とにかく文字を書く練習に集中しがちです。
確かに、その面の特訓も必要ですが、実際に自分が答案を書いている姿を思い返してみると、書くべき文章を思考している時間や、法文集で条文番号・内容等を確認している時間が意外と多いことに気付くと思います。

そうすると、筆力向上のためには、筋トレのほかに、思考時間や条文確認時間の短縮化も有効ということになります。

思考時間が長くなる主な要因としては、書くべき論点自体を記憶から再現するまでの時間が長いか、論理的に論述を展開するために前後の流れに則した論点の記載方法を考える時間が長いことが考えられます。
これを克服するためには、前者の場合には、以前、「引出しの増加・メンテナンス」や「法的問題処理回路」でお伝えした内容に取り組むことが効果的であると思います。
一方、後者の場合には、当ブログの「テクニック・その他本」にあるような本を読んで、論理的な文章を書くためのコツを掴み、実践練習してみることが良いと思います。

次に、条文確認時間の短縮化ですが、これを克服するためには、条文と慣れ親しむことが最適です。以前、「口述試験向けの勉強をしよう!」でお伝えしたように、口述向けの勉強をしていれば自然と条文の勉強になるので、暗記できる条文内容や番号等を増やすことができると思います。

当然ながら、最初にあげた「筋トレ」も必要です。私の場合も、実際に手を速く動かす練習はかなりの数をこなしました。この際、単純に手を動かすだけでは時間がもったいないので、模範解答等を写経する訓練に取り組みました。これは同時に、思考時間短縮化にもつながるのでおススメです。

よろしければ参考にしてみてください。

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口述試験向けの勉強をしよう!

口述試験向けの勉強は、多くの方が論文試験終了後、人によっては論文試験合格発表後に取り組まれます。そして、短答試験未合格者の方は口述試験向けの勉強をされないことが多いと思います。

しかし、私は、短答試験合格者のみならず、短答試験未合格者の方も、早い段階から口述試験向けの勉強をするべきだと考えています。早い時期とは、短答試験受験前です。

口述試験は、条文の定義・趣旨・要件・効果・解釈・関連事項等を口頭にて説明する試験です。短答試験ではこれらの内容が多肢問題として、論文試験では論述問題というかたちで問われます。したがって、口述試験向けの勉強に取り組むことにより、これらの内容を即座に簡潔に口頭で説明する能力が備われば、短答試験・論文試験の突破が容易になると考えられます。

口述試験向けの勉強は、真剣にやってみると、その大変さを痛感することができます。幅広い内容について瞬時に応えなければそこで終わってしまう可能性が高い試験だからです。

私の場合、受験期間中に上記のことを意識していて、論文試験突破できていなくても、早い段階から口述試験向けの勉強に取り組みましたが、真剣さが不足していたことを反省しています。論文試験突破後に真剣に対策を始めたときに、そのことを痛感しました。

そのため、受験生の皆様、特に、短答未合格者の方も、早い段階から口述試験向け勉強に真剣に取り組むべきことを強く提案させていただきます。

よろしければ参考にしてみてください。
 

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明細書作成実務講座
4886001084 明細書作成実務講座―強い権利のための発明の捉え方と請求項の記載
泉 克文
東洋法規出版 2008-12

お薦め度 by GolferPA
試験用 ★★★☆☆
実務用 ★★★★★

読んでみました。この本はいいですね!
名称からすると、実務家向けのように考えられますが、
実務的な内容が含まれることが多くなってきた
最近の論文試験向けの対策書としても
非常に有効な感じがします

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答案構成方法
論文試験では、答案構成が非常に重要です。

この答案構成についても人によって様々な方法があるようです。

ざっくり分類すると以下のようなものでしょうか。
  1. みっちり型: 論文の骨子をすべてきちんと記載。論理展開を明示し、接続詞・条文番号なども記載。実際に論文を書くときは、答案構成をほぼ機械的に文章化するだけ。
  2. あっさり型: 論文の各章の見出しレベルのみ記載。書くべき分野のみ明示。
  3. ハイブリッド型: 上記2つの間に位置し、論点やキーワードぐらいは書くが、各々の内容詳細までは記載しない。条文番号は気になる部分だけ記載しておく。
1.は答案構成さえできてしまえば、あとはひたすら書くことに集中できる点、ミスや穴ができることを防止できる点がメリットです。一方、答案構成に時間がかかり過ぎる点がデメリットです。

2.は答案構成の時間を少なくでき、結果的に、記載量を増やすことができる点がメリットでしょう。ただし、ある程度、頭の中で論理展開や論点を描くことができなければ、書いている途中に、論理矛盾を起こしたり、ミスや穴につながってしまうリスクがあります。

3.は多くの方が採用する方法だと思います。記載内容・記載量・記載時間どれをとっても無難だからです。条文番号は全て記載しておくなどのオプションも考えられます。

私のほうは、最初の頃から、答練のみならず、本試においても、1.の方法を採っていました。その結果、答案構成に時間をかけ過ぎてしまい、実際の論文を書くための時間を削ることになり、逆に、ミスしたり、字が汚くなったりすることが多かったです。

3・4回目の論文試験受験あたりから徐々に3.型に移行し、ようやく合格年の5回目のときに、2.型になりました。

どの方法がよいかは各自の性格にもよるので、答練や自宅での全文書き演習時にいろいろと試してみることがよいと思います。

2.の方法は上級者向けだと思うので、初学者の方は自宅での演習時には1.型でじっくり・しっかり書く練習を中心にして、答練時に3.型を実施することがよいと思います。自宅時には理解を深め、論理展開を勉強することができるからです。

よろしければ参考にしてみてください。

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時間管理と見直し
短答試験は3時間半の長丁場です。

3時間半ずっと集中していることは難しく、ケアレスミスを起こさず、時間不足に陥らないように、しっかりとした時間管理をする必要があります。

主な時間管理の方法としては以下があると思います。
  1. 3分/問×60問=180分+マーク15分+余裕15分
  2. 2分/問×60問=120分+マーク15分+余裕75分
1.の方法は、ある程度、1問1問じっくり考えていくものです。1問ごとに見直ししながら慎重に進めていくパターンです。

2.の方法は、とにかく、どんどん解き進めて、見直しは、最後にじっくりやるものです。

いずれの方法も、マークの時間については、最後に60問分まとめてやるパターン、30問ごとやるパターン、20問ごとやるパターン、10問ごとやるパターンなどが一般的だと思います。

これまた相性は個々人の性格にもよると思うので、答練や模試で試してみてはいかがでしょうか。

私は、短答模試等で両者とも試してみましたが、本試では結局、1.を採用しました。

2.は難しい問題を深く考えるのはあと回しにできたり、終盤焦らなくてもすむという反面、全体的に、問題を解く過程が雑になりがちという点があり、私には不向きでした。

一方、1.は終盤、時間との勝負で少し気持ちが焦る面があるものの、1問ごとじっくり考えて最適解を選択してから次の問題に移るので、解答精度が高くなる点を気に入っていました。

マークのタイミングについては、20問ごとのパターンを採用していました。
20問ごとであれば、1時間問題を解いて、5分マークして、ということを3回繰り返すことになり、1時間であればかなり集中力を持続可能ですし、マークのタイミングで伸びとかして頭と身体をリラックスさせ、次の1時間に新鮮な気持ちで取りかかることができ、また、その流れが3セットであれば、全体的に飽きもこない、と感じたからです。

ところで、1問2分とか3分とか書きましたが、問題には難易度についてかなりばらつきがあるので、30秒で解けるものもあれば、5分ぐらいかかってしまうものもあります。
したがって、解答進捗状況については、10問とか20問とか、ある程度まとまった単位で確認していくほうが精神的に楽だと思います。

よろしければ参考にしてみてください。

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問題を解く順番
短答試験の問題は多数科目・60問で構成されていて、また、試験時間が3時間半と長時間であることもあって、問題を解く順番は、ある程度、重要と考えられます。

主なところでは、以下があると思います。
  1. 第1問から順番に
  2. 法域別(どの科目から始めるかによってバリエーションあり)
  3. 第31問目から後半を先に
1.はオーソドックスですね。メリットは時間管理しやすいこと、新鮮さを感じれること、デメリットは煩雑に頭の切り替えが必要なこと(科目間の混同を招くこと)、あたりでしょうか。

2.も比較的多くの方が採用されている方法です。メリットは煩雑に頭の切り替えをせずにすむこと(科目間の混同を防止できること)、デメリットは時間管理が比較的難しいこと、同じ科目の問題ばかりで飽きがくること、どの科目の問題かを判断する時間の無駄、などでしょうか。

3.は上記とは少し変わったアプローチで、一般的に前半30問の問題のほうが難しいと言われていることから、まずは、比較的易しい後半30問を解こうというものです。メリットは後半30問を先に解くことで自信が得られ、余裕が生まれ、波に乗れるところです。デメリットはその傾向がこれから先も続くかどうかはわからない、ということでしょうか。

私は本番では5年とも1.の方法を採用しました。
短答模試等で1.・2.は試してみましたが、自分には1.がしっくりいったからです。

性格にも依存することが多いので、できれば短答答練や模試で試行してみて、自分が一番力を発揮できる方法を探し出し、採用することが大切だと思います。

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論点解析知的財産法
4785716169 論点解析 知的財産法
田村 善之
商事法務 2009-02

お薦め度 by GolferPA
試験用 ★★★★☆
実務用 ★★★☆☆

田村先生の新刊です。
読んでみようと思います。
題名からは面白そうです。

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GolferPA
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職業:
企業弁理士
趣味:
ゴルフ
自己紹介:
GolferPAです。
ゴルフ好きが弁理士になりました!
これからも知財のスペシャリストになるべく、勉強続けていきます!
皆さん、よろしくお願いします。

■2008年11月
 弁理士試験合格
■2009年4月
 弁理士登録
■2011年2月
 特定侵害訴訟代理業務
 付記登録

■2008年12月
 1級知的財産管理技能士
■2005年3月
 電気通信主任技術者
 (第一種伝送交換)
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