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弁理士、1級知的財産管理技能士であるGolferPAが、弁理士試験、知的財産管理技能検定試験の合格を目指す方々にとって有益な情報をご提供します。新司法試験の論文式試験(選択科目:知的財産法)を受験される法科大学院の方々にもお役に立てると思います。また、知財・弁理士の実務関連についても情報展開していきます。更に、ちょっとした書評もお伝えします。
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判例・裁判例を読もう!

弁理士試験全体に言えますが、特に、論文試験対策として、判例・裁判例を読んでみましょう!

判決文は、経験のある裁判官がよく考えて作成されたものであり、法的三段論法をベースに、きちんと論理的に書かれたものであるため、論文作成上、非常に参考になるからです。弁理士試験の採点官の方々も判決文は読み慣れているため、それと同様の論理的な流れ、文言などが答案用紙に書かれている場合には採点しやすくなるからです。

多くの方が何らかの判例・裁判例をまとめた本などを持って、普段はそれだけで勉強されていると思いますが、できれば原本にあたって、全文、時間がなければ「裁判所の判断」部分だけでも読んでみましょう。

原本は、最高裁HP知財高裁HPなどで簡単に検索・入手することができます。

よろしければ参考にしてみてください。
 

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問われていることに答える

論文試験においては、「問われていることに答える」ということが非常に大切です。

簡単に思えるのですが、意外となかなかできないものです。

特に、問われていることに関する知識度が高いほど、あれこれと説明してしまい、問いに対する直接的な回答内容が見えなくなってしまうことが多くなります。自分はそれに関してはこんなに知ってるんだぞということをついつい示してしまいがちで、結局、相手が一番聴きたい部分が含まれていなかったり、含まれていても内容が薄くなってしまうことが多いと思います。

この癖を治すためには、論文試験の勉強のときのみならず、普段から、あらゆる場合においても意識して、問いに対して直接答える練習を積むことが重要です。

問いを受けたときに、関連知識がいろいろと頭に浮かんだとしても、まずはそれを抑えて、問いに対する直接的な回答は何かを考えることが大切です。そして、時間的・量的に余裕があり、必要であれば、その直接的答えを補強するものだけを選択して追加するということにすべきだと思います。

私自身もこの癖がなかなか治らず、今もまだ鍛練が必要だと感じています。皆さんも一緒にがんばりましょう!

よろしければ参考にしてみてください。
 

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イメージ的答案構成
論文試験向けの勉強において、答案構成のみの練習はよくやると思います。特に過去の何度か取り組んだ問題などは、時間的な効率を考えればあらためて全文書きする必要がないからです。

皆さんはこの答案構成のみの練習はどこでやられていますか?
私はよく通勤時の電車の中で取り組みました。

つまり、法文集やメモするものもなく、頭の中だけで、答案構成をしていました。いわば、「イメージ的答案構成」ともいうべきでしょうか。

これは非常に良い訓練になりました。すべて頭の中だけでやるので、重要条文の理解・暗記度の確認ができます。

また、視覚非依存で、論理的な文章構成を構築するための良い練習になりました。この能力は、試験時間不足に陥って答案構成を用紙にきちんと書く余裕がないときなどに有効でした。

勉強を始めた頃はまだ条文等の理解・暗記が不十分であるため、このイメージ的答案構成はかなり難しいと思いますが、ある程度勉強が進んでからは、自分の穴を探すことができる点でも非常に有益だと思います。

よろしければ参考にしてみてください。

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筆力向上方法
弁理士試験の論文試験においては、短時間のあいだにかなりの量の文章を手書きする必要があります。つまり、必然的に筆力が要求されます。

筆力というと、手を動かして文字を書いてる姿を想像しがちです。そして、筆力向上のために筋トレ風に、とにかく文字を書く練習に集中しがちです。
確かに、その面の特訓も必要ですが、実際に自分が答案を書いている姿を思い返してみると、書くべき文章を思考している時間や、法文集で条文番号・内容等を確認している時間が意外と多いことに気付くと思います。

そうすると、筆力向上のためには、筋トレのほかに、思考時間や条文確認時間の短縮化も有効ということになります。

思考時間が長くなる主な要因としては、書くべき論点自体を記憶から再現するまでの時間が長いか、論理的に論述を展開するために前後の流れに則した論点の記載方法を考える時間が長いことが考えられます。
これを克服するためには、前者の場合には、以前、「引出しの増加・メンテナンス」や「法的問題処理回路」でお伝えした内容に取り組むことが効果的であると思います。
一方、後者の場合には、当ブログの「テクニック・その他本」にあるような本を読んで、論理的な文章を書くためのコツを掴み、実践練習してみることが良いと思います。

次に、条文確認時間の短縮化ですが、これを克服するためには、条文と慣れ親しむことが最適です。以前、「口述試験向けの勉強をしよう!」でお伝えしたように、口述向けの勉強をしていれば自然と条文の勉強になるので、暗記できる条文内容や番号等を増やすことができると思います。

当然ながら、最初にあげた「筋トレ」も必要です。私の場合も、実際に手を速く動かす練習はかなりの数をこなしました。この際、単純に手を動かすだけでは時間がもったいないので、模範解答等を写経する訓練に取り組みました。これは同時に、思考時間短縮化にもつながるのでおススメです。

よろしければ参考にしてみてください。

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答案構成方法
論文試験では、答案構成が非常に重要です。

この答案構成についても人によって様々な方法があるようです。

ざっくり分類すると以下のようなものでしょうか。
  1. みっちり型: 論文の骨子をすべてきちんと記載。論理展開を明示し、接続詞・条文番号なども記載。実際に論文を書くときは、答案構成をほぼ機械的に文章化するだけ。
  2. あっさり型: 論文の各章の見出しレベルのみ記載。書くべき分野のみ明示。
  3. ハイブリッド型: 上記2つの間に位置し、論点やキーワードぐらいは書くが、各々の内容詳細までは記載しない。条文番号は気になる部分だけ記載しておく。
1.は答案構成さえできてしまえば、あとはひたすら書くことに集中できる点、ミスや穴ができることを防止できる点がメリットです。一方、答案構成に時間がかかり過ぎる点がデメリットです。

2.は答案構成の時間を少なくでき、結果的に、記載量を増やすことができる点がメリットでしょう。ただし、ある程度、頭の中で論理展開や論点を描くことができなければ、書いている途中に、論理矛盾を起こしたり、ミスや穴につながってしまうリスクがあります。

3.は多くの方が採用する方法だと思います。記載内容・記載量・記載時間どれをとっても無難だからです。条文番号は全て記載しておくなどのオプションも考えられます。

私のほうは、最初の頃から、答練のみならず、本試においても、1.の方法を採っていました。その結果、答案構成に時間をかけ過ぎてしまい、実際の論文を書くための時間を削ることになり、逆に、ミスしたり、字が汚くなったりすることが多かったです。

3・4回目の論文試験受験あたりから徐々に3.型に移行し、ようやく合格年の5回目のときに、2.型になりました。

どの方法がよいかは各自の性格にもよるので、答練や自宅での全文書き演習時にいろいろと試してみることがよいと思います。

2.の方法は上級者向けだと思うので、初学者の方は自宅での演習時には1.型でじっくり・しっかり書く練習を中心にして、答練時に3.型を実施することがよいと思います。自宅時には理解を深め、論理展開を勉強することができるからです。

よろしければ参考にしてみてください。

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引出しの増加・メンテナンス

先日は、新たな論点が出題されたときの対策のために、法的問題処理回路を構築しましょう、というお話しをさせていただきました。

今日は、自分の引出しを増やし、また、しっかりとメンテナンスしましょう、というお話しです。

最近の論文試験においてはマイナーな論点も出されますが、やはりそればかりではなく、従来からよく出題されているメジャーな論点も多数出題されています。
このような論点については、論文試験向け勉強をされている方々であれば、ある程度、書いてきます。
したがって、基本的な論点、著名な論点については、書き負けないように、しっかりと書けるようにしておく必要があります。
この際、注意すべき事項は、判例・裁判例をベースにした論点については、できるだけ一字一句、そのままの文言を暗記するということです。メジャーな論点は、答練や過去問を解いている中で何度も出会うため、ある程度は覚えていて書くことができると思います。ただ、この「ある程度」のままだと、他の受験生の皆さんに書き負けてしまう可能性が高いのです。
なんとなく言いたい事やわかるのだが、自分の言葉で書かれたものと、しっかりと判決文に沿った文言が書かれているのとでは、採点者側の心証は大きく異なると思います。
既にマスターしたと思っていた論点についても、今一度、しっかりとメンテナンスしておきましょう。

こうやってしっかりとメンテナンスをしてはじめて自分の引出しになったと言えると思います。
そして、この自分の引出しをできるだけ増やしていくことが大切です。
先日お話ししたように、新たな論点が出題されても、法的問題処理回路があれば対応可能ですが、やはり知っていないよりも知っていたほうが全体的な処理は速く済みます。知っていて損はないということです。
したがって、普段から、できるだけ貪欲に、様々な論点に触れ、それを自分でしっかりと噛み砕き、自分のものにしていく作業を継続していってください。一つでも自分の引出しが増えるほうが、本番は楽になると思います。

よろしければ参考にしてみてください。

 

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法的問題処理回路
最近の論文試験では、長文化・小問化など、以前とは異なる傾向になってきています。
しかし、実際に書くべきことは、以前とそれほど大差ないと感じています。

ただし、問われる範囲は、以前よりは少し広がってきているように思えます。
つまり、以前は、メジャーな論点について聞かれることが多かったのに対して、最近は、メジャーな論点にプラスして、これまであまり出されたことがない論点について考えさせるような問題が出題されているような気がします。

ときには、学説等でも割れているような内容について問われます。

では、このようなマイナーな論点が出たときに、どのようにすればよいのでしょうか。

単純に考えれば、覚えるべき論点を増やす、ということです。
とにかく、様々な書にあたって、問われそうな論点を拾ってきて、自分なりに整理しておくことです。

でも、これでは、あまり時間がない受験生にとっては無理難題です。

では、どうすれば・・・

メジャーな論点を再度じっくり噛み砕いてみること。
どういう背景があって、どういう根拠で、どういった結論になったのか。
また、その結果について更なる問題点はないのか。
そういったことをあらためてきちんと考えてみることがいいのではないでしょうか。

メジャーな論点であれば、解説されている本は沢山あります。
違った観点を多く学ぶためにも、そういった本を数種読んで、自分の頭で整理する練習をしておく。

そうすると、学者の方々に比較すれば性能はあまりよくなくても、法的問題処理のためのそれなりの回路が頭の中にできると思うのです。

その回路ができてくれば、これまで勉強したことがないような新たな論点が出題されたとしても、なんとかかんとか論理を組み立てることができると思うのです。

要するに、内容を覚えることに時間的な限界があるのであれば、問題を解決するための枠組み、スキームを身につけておくことがよいのではないか、ということです。

よろしければ参考にして、がんばってください!

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企業弁理士
趣味:
ゴルフ
自己紹介:
GolferPAです。
ゴルフ好きが弁理士になりました!
これからも知財のスペシャリストになるべく、勉強続けていきます!
皆さん、よろしくお願いします。

■2008年11月
 弁理士試験合格
■2009年4月
 弁理士登録
■2011年2月
 特定侵害訴訟代理業務
 付記登録

■2008年12月
 1級知的財産管理技能士
■2005年3月
 電気通信主任技術者
 (第一種伝送交換)
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